無宗教が多い日本人にとっては
あまり馴染みがないと思いますが、
イスラム教徒にとっては、
毎日5回のお祈りとおもに大事なのが
金曜礼拝。
せっかくイスラム教が国境の
モルディブ共和国に来たので、
現地の人々と一緒に礼拝に参加しようと思い、
マレ市内の大きなモスクを尋ねてみました。
だがしかし!!大きなモスクに行けば行くほど
「女性は基本金曜礼拝に参加できません。」
とか
「男性しか入れません、場所がないからね。」
と断られてばかり。
多少の場所さえあれば女性もお祈りができる
と思っていましたが、
どこをあたっても無理!の連続。
困り果てて道を歩いていたところ、
「何か手伝えることはありますか?」
と現地人が訪ねてくれたので、
「女性が金曜礼拝に参加できるモスクはありますか。」
と聞いてみたところ、
ありました!!
ここです。
マレ市内の南部に位置する住宅街のモスク
住宅街の中にひっそりとたたずむ、
ベージュとピンク色のなんとも可愛いモスク。
ここなら女性が隅でお祈りしても良いとのこと。
金曜日の11時半から13時にかけて
このモスクが人でいっぱいになります。
12時前から早速女性専用入口から
入ってみました。
ところが問題続出
女性専用のお祈りスペースは
男性のお祈りスペースに比べ
5%の広さ。
そしてカーペットなし。
扇風機なし。
体を清める場所は
いかにも修理中という感じ。
気温36度、無風の環境で
1時間にも及ぶ金曜礼拝は
気をしっかり持っていないと
意識消失しそうなほどです。
ヒジャブの下から汗が吹き出てきて、
もう汗をぬぐうので精一杯。
なんだか頭が痛くなってきて
吐き気がしてきます。
看護師ながらに、
「あ、私いま熱中症なってるかも。」
とアセスメントしておりました。
モルディブ金曜礼拝に参加するなら、
事前に大量に水を飲んでくることを
おすすめします。
アリの大群に襲われる
どこからともなくアリが出現。
座っている私の脚にチクチクと
かぶりついてくるので
痛いし暑いしでもう限界。
これほどにまで長い1時間は
久しぶりです。
香水、ボディクリーム、
食べカスなど、
アリが寄ってくる原因となるものは
全て排除してから礼拝に臨みましょう。
南国ならではの虫問題で
大切なお祈りに集中できなくなってしまうので。
モスクから溢れ出るほどの人たちでいっぱい
定時になると、
続々と地元住民が礼拝のために
駆けつけてきます。
あまりの人で
モスクに入れなくなって
道路まではみ出してお祈りする人々。
この間は、マレ市内の
カフェやレストランは一時閉店。
お祈りが終わればまた再開します。
マレ市内にいたら
強い信仰心だけでなく、
とても自然にイスラム教が生活に溶け込んでいて
心打たれるものがあるかと思います。
リゾートだけではなく、
一度マレ市内も訪れてみてくださいね。
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