アメリカWound認定看護師の業務内容

こんにちは!まゆみです。

アメリカニューヨークでの
認定wound看護師としての働き方を
紹介し始めて今回は第3弾!

前回記事
>>アメリカWound 認定看護師になるには。Step1 審査の方法

>>アメリカWound 認定看護師として働く。気になる給料と待遇

今日は認定看護師は現場で何をしているの?
の疑問に全てお答えします!

認定wound看護師の役割 入院時アセスメント

新規入院に褥瘡があってもなくても
24時間以内に必ず新規患者の
ボディアセスメントを行います。

もう一人の認定看護師と連携して
どちらかが休みの日には
休みではないい方がカバーします。

そのアセスメントを元に、

入院時やる事
wound noteと言われる記録、
Braden Scale Assessment、
マットレスの選択、
ドレッシング剤のオーダー、
抗生剤が必要な場合Attending phsician(担当医)と連携
看護計画
理学療法士と連携し、車椅子のクッションの選択
栄養士と連携し、治癒を促すサプリメントのオーダー
を展開します。




Braden Scaleとは

褥瘡の発生リスクアセスメントツールです。
>>Braden Scale
wound コンサルが必要だと判断した場合
wound ドクターへのコンサルのオーダーを入れます。

Wound Note 看護記録の中には何を書くのか?

wound noteの中には
病歴、創傷のサイズ、深さ、臭い、滲出液の多さや性状、創傷周りの肌の状態、治療内容、Braden Scale Scoreを書きます。

たった1つの小さな打撲も
サイズを測り色を記入し看護計画を展開します。


Right uper arm posterior aspect, ecchymosis, 3.0 x 3.0 x 0.0cm, Etiology: heparin injection, 100% purple, Tx; monitor
なぜ打撲も記録するかって?

仮に打撲箇所の皮膚が
何らかの理由で開いた場合、
open skin purpuraとして
ピックアップできる、

かつ、新規発生の打撲や
原因不明のskin openは
調査レポート対象になり
書類提出が求められますが、

もしそれらが入院時に既に存在したものなら
調査活動をする必要がないからです。

前回の記事で述べたように、
院内発生の褥瘡は
施設がペナルティを食らいます。

なので、入院時のたとえどんなに小さな傷も
見逃すわけにはいかないのです。

認定の師匠は、完璧な皮膚の人間などいない。皮膚が開いてなくても、必ず古傷があったり打撲があったりする。
とよく言っています。

Wound ドクターとWound roundを行う

週に1回、wound ドクターと回診します。
施設によっては早朝6時から
回診を開始するドクターもいます。

回診がスムーズに進むよう、
ドクターが来る前に各フロアの処置カートに
物品が全て揃っていること、
ドクター用にweekly consultation リストを打ち出しておく事。

回診でのアセスメントを元に、
weekly wound noteを作成。

入院時から比べ、
傷の状態は維持状態なのか、
改善方向にあるのか、
治療方針を含め記録します。

認定wound看護師の役割 フロアナースの教育

ドレッシング剤や
オストミーパウチを各患者用に
カスタマイズできたら、

フロアのナースを巻き込み
教育します。

wound careの分野は日々進化しているので
看護師の経験有無に関係なく指導します。

ついついholeにフォーカスしすぎてしまいますが、whole patientを常に診れるように!

以上、3作にわたり認定wound看護師の仕事を紹介しました。
今後の夢はwound NPになって
強いwound teamを作る事です。
楽しみ。

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ABOUTこの記事をかいた人

日本で4年看護師をした後、エジプト在住を経てアメリカへ。ドバイ、ミズーリ州、北マリアナ諸島、ニューヨーク州の看護師免許を取得。現在はwound ostomy スペシャリストとして勤務中。看護師というパスポートを片手に見える世界をテーマにブログ更新中。