アメリカミズーリ州からこんにちは!
まゆみです。
アメリカに来て、早いもので
半年が経ちました。
アメリカに看護師になろうと決めたのは
研究者である夫の就職先がアメリカだったからです。
当時は南アフリカに
二人で行く予定でしたが、
ビザや待遇などで右往左往し、
最終アメリカに落ち着いた形です。
看護師という仕事は好きだし、
アメリカで看護師になれたら
今後どの国に行くにしても楽だろう。
働けるビザ(J2)なので
せっかくなら職務経験がしたい!
となんとなくな理由で、
看護師資格を取ることに決めました。
ですが、勉強過程で何度もつまづき
先の見えないトンネルの中を
歩いているような気持にもなりました。
今回は、同じような境遇で
アメリカ国家試験NCLEXの勉強で
悩んでいる方がいるかもしれないと思い、
NCLEX勉強をする看護師が
必ずたどるであろう道を解説していきます。
・NCLEXの勉強を始めたが難しすぎて頭を抱えている人
・審査がなかなか終わらずモチベーションが下がっている人
NCLEX勉強の道筋は長いことを覚悟する
最初に言えることがあるとしたら、
NCLEX勉強初心者の状態から
問題をすらすら解けるようになるまで、
それはそれは長い道のりです。
最低1年を覚悟してほしいです。
もしも英語のレベルが初級であるなら
さらに時間がかかると思ってください。
日本の国家試験を思い出してください。
きっと、あなたは少しずつ半年かけて
取り組んだかもしれないし、
試験1か月前に目いっぱい詰め込んで
見事合格したかもしれない。
しかし!なぜNCLEXの合格までに
時間がかかるかというと、
私たちは日本語で医療用語を学んだからです。
AEDやTACE,THRなと
もちろん治療法に英語の略語が
使われることはありますが、
・解剖
・医療機器
・各用語に使われる動詞
などは全て日本語ですね。
なので、ほぼ何千語の言葉を
一から学び始めることになります。
時間がかかって当然ですね・・・
NCLEXに初めて触れる時期(初日~3か月)
この時期でたいていほとんどの人が
挫折すると言ってもいいであろう
辛い時期です。
NCLEXを勉強しよう!と最初は意気込んで、
おすすめの参考書と辞書を買い、
原理と解説を読み始めることと思います。
そして、
と焦ります。
たとえば
A nurse is caring for a client who has a radium implant for cancer of the cervix.
(子宮頸がんに対しラジウムインプラント治療中の患者をケア中。)
みたいな文章が出たときに、
当時の私は、
ということで1回1回辞書を引き、
自分が見たことのない治療を
英語で調べ、
1問に30分~1時間もかかっていました。
翌日また別のページを開くと、
またそこには大量の知らない用語。
そして昨日調べたことは
ほぼ忘れてしまっている。
果てしない量と時間を費やしても
忘れて調べての繰り返し。
と何度も諦めそうになりました。
楽しいなんて言葉は出てこない。
きっと多くの人は、ここで挫折しているはず。
NCLEXで問題をこなしていく時期(3か月~半年)
絶望の中、毎日毎日仕事が終わって
2時間くらい勉強する日が終わると、
3か月くらいたって、
もちろん、忘れている単語の方が
圧倒的に多かったですね(泣)
少しずつ、覚えた単語が
文章として繋がってきて、
問題で何が問われているのか
想像しやすくなってくるのがこの時期。
最初のフェーズよりは少し楽だけど、
まだまだ時間もかかるしわからないことだらけ。
1問に15分~30分かかる。
解いた問題はほぼ間違い。
とほほ。
問題を解きまくる時期、弱点克服期(半年~)
半年が経ち、ようやく
覚えたことが定着してくる時期。
やっと、辞書がなくても
問題を解けるようになってくる。
でも新しいことが出てきたら、
また時間がかかる。
ノート作りで1日終わることもあり、
1日に40問こなすのが精一杯でした。
コツコツ解いて、
弱点を見つけて復習しての
繰り返しの毎日。
ストレスはゼロではないが
最初よりはかなりまし。
今となって後悔しているのは、
もっと早くNCLEX出してる機関が
作っているコースを受けていればよかったと。
このコースは、NCLEXの問題を
作っている期間が作成している。
どんなとこがテストに出るのか、
どんな割合で出題されるのか、
動画やイラストを使って解説しており、
もっと早くに出会っていれば
問題を解くのにこんなに苦労しなかっただろうと思いました。
問題も1800問ついてます!
3週間5000円からで受けれるので
良ければぜひ。
>>NCSBNのオンラインコース
NCLEX勉強し1年がたつと爆速になる
そもそも日本の看護師の免許と学歴を
アメリカで審査してもらうのに
1年かかるので、1年は勉強する時間があります。
2019年8月から勉強を始め
今記事を書いている2020年7月で
ちょうど11か月、ほぼ1年。
この時期になると、疲弊してくるんですよ。
何に疲れるって、審査を待つのに疲れてくる。
問題は解けるがモチベーションが下がる時期。
1問45秒で解けるようになり、
265問解くのもそこまで苦ではなくなってくる時期です。
ただドライアイになって目がしんどい。
毎日100~265問を
来る日も来る日もやる。
週に1度は時々復習だけに充てる日を作っています。
最後の1か月は間違い潰し
試験前最後の1か月は、
間違えたところを何度も
やり直しました。
というのも、一度間違えた事は
二度も三度も間違えますから人間は。
苦手潰しは最低3回やりました。
合格が全てではない、合格以上に難しいことが山ほどある
CGFNSという学歴職歴審査が半年で終わり、
今NYSEDでの本審査を3か月待っています。
それが終わればやっとテストを
受けられるわけですが、
問題は仮に合格した後の話。
ネイティブたちと同等に
戦っていけるだけの英語力は
今の私には正直にいうと、ないんですよねえ。
今まで受けた英語のテストは、
・1年半前に受けたIELTSのスコアは
OA6.0(R6.5 L6.5 W5.5 S6.0)
と壊滅的。
・TOEICは時計を持参し忘れ
残り40問白紙で提出。
スコアは680点。次は時計持っていこう。
1年半英語を勉強してきたので
スコアが上がっていてほしいですが、
仮にミズーリ州で看護師登録に必要な
IELTS6.5を取れたところで、全く歯がたたないと思われます。
医療ドラマのERやナイトシフトを
見たときに、7割くらいしか
聞き取れていないんです。
緊急時に指示を早口で出されて、
何言ってるかわからなくて
聞き返してクビにされるパターンが
目に見えてますよね。
ので国家試験と並行し
英語をガン上げしていかないと
就職さえ難しい。
でも安心してほしいです!
この前読んだNCLEXの本によると、
NCLEX合格者のTOEIC平均点は300点、
平均年齢も30歳~40歳の間。
いつからでもスタートできるし、
医療英語とコミュニケーションは
また別で、合格もできます。
合格する自分がイメージすることができない、
そんな時期はやたらと訪れるけど、
そんな時でもとりあえず1問やって寝てみましょう。
そうすると、ふと
できるタイミングがやってきます。
ただ、行動なしには
何も変わらないので、やる一択です。
こんな感じであっという間に
1年が過ぎてしまいました。
つらつらと1年前の
自分に語りかけるつもりで
日記のように書いてしまったけれど、
一つだけ言えるとしたら、
行動すれば変わる。
そして、ストレスを感じるのは、
たいて行動する前ということ。
「やらなきゃ」と思う時
物凄いストレスを感じるので、
なら「やらなきゃ」と思う前に
やってしまえばいい。
その小さなステップが
あなたを次のステージに
連れて行ってくれるはず。
NCLEXの出題傾向と、
各問題の解き方のコツを
こちらにまとめていますので見てくださいね!