こんにちは!
整形外科看護師のまゆみです。
交通事故や手術後などで
しばらくの間
松葉杖生活を強いられ、
入院が必要ないなら
自宅で松葉杖生活を送る患者さん。
リハビリ室で
松葉杖の使い方を
教えてもらったけれど、
いざ階段の前に立った時、
「どうやって登るんだったっけ?」
「どうやって降りるんだったっけ?」
「先に足から?杖から?」
とわからなくなってしまうことがあるかと思います。
今回は、松葉杖の使い方、
階段昇降と方向転換の際の
注意点をわかりやすくまとめました。
・自宅で松葉杖を使っている
・先生から使い方を聞いたが忘れてしまった
・入院中で、リハビリが休みの日もリハビリに打ち込みたい
松葉杖の使い方 基本的な使用目的
なぜ松葉杖を使わなければ
いけないのでしょうか。
そこには大切な役割があります。
・足の骨折
・靭帯を損傷している人
・下肢切断術を受けた人
・足を捻挫している人
・変形膝関節症の人
上記の方が、医師の指示により
足に体重をかけないよう
完全あるいは部分的に地面につけないよう
生活しなければいけない時に必要となります。
単に症状を悪化させない、
痛みを取るために松葉杖生活をされる方もいらっしゃいます。
松葉杖の使い方 基本姿勢
松葉杖の各部分の名前は
以下の通り。
・脇あては、脇とくっつけず
脇から指3本下につけます。
・肘が軽く曲がるくらい
(肘が30度に曲がるくらい)で
グリップを握ります。
・下を向かず前方を見つめましょう。
・背筋はまっすぐ!
・松葉杖は八の字になるよう開きましょう
松葉杖の歩き方は完全に足をつくかつかないか部分的につくかで違う
松葉杖の使い方は、
完全に足をつかない(完全免荷)と
部分的に足をつく(部分荷重)で
異なります。
完全に足をつかない(完全免荷)の場合の歩き方
1、杖を出す
足からではなく杖から前に出します。
脇あてから体を離さない!
2、脇あてとグリップに体重をかけて健康な方の足を出す
松葉杖が着地した場所と
同じラインに着地しましょう。
この際も姿勢はまっすぐを意識!
お尻がうしろに突き出ていると
足だけで歩いていることになり
松葉杖の意味をなしていません。
下を向いての松葉杖歩行は危険です。
健康な足に負担がかかるだけでなく
転倒の原因にもつながります。
意識しても姿勢が伸びない・・・
という方は、こちらを装着すると良いかも。
>>整形外科専門医が開発した背すじベルト
再び怪我して手術するより
かなり安いかと思います。
部分的に体重をかけていい場合の歩き方
1、杖を前に出す
(脇あてが体から離れないように!)
2、痛い方の足を出す
(足をつく場所は杖と同じラインに)
3、脇あてとグリップに体重をのせて健康な方の足を前に出す
以後繰り返し
どこを怪我しているかにより
痛い足をどこに着地させるのかは
異なることがあるので担当リハビリの先生に聞いてください。
松葉杖の使い方 階段昇降編
階段の昇り降りも、
完全に足をつかないのか、
部分的に足をつくのかで異なります。
完全に足をつかずに階段を昇る
1、健康な足を1段上にのせて1段のぼる
2、松葉杖を同じ段にあげる
痛い方の足は杖に曲げておく!
段差に足をぶつけないようにするため。
完全に足をつかずに階段を降りる
1、松葉杖を1段下におろす
2、グリップに体重をかけて健康な足を1段下におろす
痛い方の足はまっすぐ伸ばすこと!
曲げていると足が上の段差にあたって転倒につながります。
部分的に足をつけて階段を昇る
1、健康な足を1段上にのせる
(この際脇あてとグリップに体重をのせましょう)
2、痛い足と松葉杖と一緒に1段上へ
部分的に足をつけて階段を降りる
1、1段下に松葉杖をおろす
2、痛い足をおろす
3、グリップに体重をかけ、健康な足をおろす
階段を昇る際は足から、
階段を降りる際は杖から
というのが違うポイントですね!
松葉杖で方向転換をする際の注意点
1、方向転換したい方向に杖を出す
2、健康な足をつき、杖と同じ方向をむく
めんどくさいからと
1回で回ろうとしないこと!
回転が大きすぎると回り切れず転倒の原因に!
松葉杖生活を安全に過ごすには注意点を守って
松葉杖生活を安全で快適に
送るにはやはり以上の注意点を
いかに守っていくか。
間違った使用方法をするあまり
再度怪我をしては意味がありません。
めんどくさいなあと思うときこそ
慎重に歩いていきましょう!
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