こんにちは、まゆみです。
私が24歳の時、
右卵巣出血で入院したことがあります。
子宮内膜症、卵巣嚢腫、
子宮筋腫はよく聞くけれど、
卵巣出血って何?
不妊と関係あるの?
というのが率直な感想ではないでしょうか。
同じく卵巣出血を経験された方、
身内に卵巣出血で入院した人がいる方、
これから妊活を始めようという方!
実際入院した経験と、
現役看護師の視点から
卵巣出血についてと不妊についてお話します。
2020年1月24日一部情報追加
月経前症候群だと思っていたら右卵巣出血で緊急入院
もともと生理痛がひどく、
生理前でも月経前症候群に悩まされていた私は
「そろそろ生理だしお腹痛いんだろうな。」
くらいに思っていました。
痛み止めのロキソニンを飲まなくても
我慢できるくらいの痛み。
ところが、どんどん
お腹が痛くなるのです。
「ロキソニン持ってきてたらよかった。」
後悔しつつ、早めに自宅に戻ることへ。
下腹部の痛みを我慢しながら
スーパーで夕食のおかずと
米10kgを持ってレジへ並んだ瞬間!
突如猛烈な痛みが襲ってきました!
お米の重さで、
私のお腹の中の何かがはちきれたような
そんな感覚でした。
立っていられないほどの痛み。
熱くもないのに、
どんどん汗が出てきて、
息をするのも痛いのです。
仕方なくタクシーで
救急外来に向かいました。
卵巣出血の検査は触診とエコー
米とともに運ばれた私を見て
先生と看護師はなんだか苦笑い。
「生理痛ではないですか?」
「妊娠の可能性は?」
「最近性交渉しましたか。」
先生の問診後、
触診とエコーの結果、
右の卵巣から出血しているのが見つかりました。
とりあえず痛み止めの座薬を入れ、
ストレッチャーの上で横になっていましたが、
先生から、
「入院です。」と告げられ驚愕。
出血が止まらなかった場合、
翌日緊急手術をするとのことでした。
出血を予想して点滴開始。
(流量200ml/hくらいで落とされてる!)
手術!?
予想していなかった言葉に
なんだか急に不安になりました。
家族も遠方でしたし、
結婚前の彼は当時海外出張だったので
その夜は一人で過ごしました。
右卵巣出血の原因は外的刺激がほとんど
なぜ私は卵巣から出血したのか。
心当たりはありませんので
先生に尋ねてみました!
卵巣から排卵した際、
卵巣には卵が出た個所に傷ができます。
その傷から出血したとしても
通常なら止まるのですが、
外からの刺激(異性と関係を持った、
激しいスポーツなど)が加わると
出血しやすくなります。
私の当日の状況を振り返ると
・でこぼこ道を自転車で爆走
・10kgの米を抱えた
などがあげられますが、
正直このくらいの日常運動で
出血するの?
というのが感想です。
また、卵巣出血は
右の卵巣から出血することがほとんどで、
その理由として、
S状結腸がクッションの役割を果たし
左卵巣を衝撃から守ってくれるためです。
卵巣出血の治療の基本は安静
卵巣から出血したからといって、
すぐに手術が必要なわけではありません。
手術が適応になるには条件があり、
・ヘモグロビンが8g/dL以下
であれば手術で止血し、輸血を行うこともあります。
条件に当てはまらなければ
ベッド上安静で様子観察になります。
私が入院した日は
ベッドとトイレ以外の往復禁止で、
食事と水分摂取も手術を考慮して禁止されました。
卵巣出血、とにかく痛い。痛み止めを使った日数
座薬が効いてましになったかと思えば
4時間後にはまた効果が切れて
点滴か座薬の繰り返し。
腹膜刺激を起こしているのか
お腹がキンキンに固かったのを覚えています。
ナースコールしてみるものの
夜間は看護師も忙しいので
30分ほど待っていたかと思います。
私も看護師だし、
忙しいのはわかっていますが、
でもやはり、痛みをこらえて30分というのは
なかなかにキツイものがありますね。
結局退院してからも
足を上げるたびに痛いので
痛み止めは1週間ほど飲んでいました。
卵巣からの出血が広がらず翌日には退院できた
寝れない夜を過ごし、
朝の採血をすまし、
再度エコーをしました。
結果は出血の拡大もなく、
抗生剤の内服指示だけで無事退院できました。
ただし、1週間は自宅で安静。
ベッドとトイレ以外の往復禁止。
仕事復帰は1週間後のエコー検査で判断ということになりました。
退院したものの、
お腹が突っ張って痛いのは同じで
しばらくの間は痛み止めを飲んでいました。
卵巣出血は妊娠には影響なし
卵巣から出血したら
妊娠に影響するんじゃないのか、
不妊になったらどうしようかと
心配になっていましたが、
出血した血は体内で分解され
吸収されて消えるので
妊娠には影響しないとのこと。
よかったよかった!
二度と卵巣出血をしたくなくてピル内服を決めた
卵巣出血は不妊とは関係せず、
安静にしていれば治るのなら安心なのか?
いや、二度と同じ痛さは味わいたくない!
そう思い、排卵を抑える低用量ピルを開始。
どちらにせよ卵巣チョコレート嚢胞があったので
その治療もかねてピルを始めてみました。
現在は卵巣チョコレート嚢胞は
奇跡的に完治したので
ピルは飲んでいませんが、
排卵で出血して卵巣出血を起こすので
排卵をストップするピル内服は有効かと思います。
生理があるすべての女性に、
卵巣出血を起こすリスクがあります。
明日は、もしかするとあなたかもしれません。
突然のお腹の痛み、
いつもの生理痛だと思って
我慢していると、
お腹の中で出血して、
ショック状態になってしまうこともあります。
どうか自分の体のサインを
軽視しないでくださいね。
2019年7月現在
卵巣出血を経験してから
2年が経とうとしていますが、
卵巣出血後から
生理痛が変化しました。
卵巣出血が起こる前は
生理1日目と2日目が
一番痛かったのに対し、
卵巣出血後は
生理前3日間が痛く
生理中は痛くないんです。
どちらも痛いことに
変わらないんですが、
生理が来る!という予兆を感じることができています・・・
湯たんぽでもいまいち温まらず、
よもぎ蒸しとやらに
手を出してみましたが、
おまたから温くなって
なかなか良いですね!
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