初めてのヘアドネーションin 京都!捨てる髪についてもう一度考えたい

あなたはヘアドネーションという言葉を知っていますか。

字のごとく髪の毛の寄付ですが、
実際自分の髪の毛を誰かに寄付している人には
なかなか出会ったことはありません。

今回は、ヘアドネーションに力を入れている
京都のリノヘアーデザインさんで
たくさんお話をうかがうことができました!

私の初めてのヘアドネーションの
経験を通して、ヘアドネーションとは何か、
そしてその素晴らしさについて書いていきます。

ヘアドネーションとは

ヘアドネーションとは、化学療法やストレス疾患、
先天性の病気で髪の毛を失った人たちに
医療用のウィッグの原料となる髪の毛を寄付することです。

31センチ以上の髪の毛をカットし、
30人でようやく1つのウィッグを作ることができます。

私がヘアドネーションしようと思ったきっかけ

看護師をしていると、
化学療法を受け髪の毛を失った患者さんによく出会います。

たいてい頭を隠すように室内でも
ニット帽やバンダナを着けていて、
お風呂の時も他の患者さんと入浴するときは恥ずかしそうにしていました。

男性は坊主頭にすれば、
あまり目立たないようにできますが、
女性はそうはいきません。

髪がない、ただそれだけで
女性らしさを失ってしまう。
手足と同じくらい、女性にとっての髪は大事なパーツ。

もし髪を失うのが子どもなら、
心ないクラスメートの言葉に傷つき、
学校に行くのが怖くなってしまうことだってあるでしょう。

毎月カットに行き髪を整えていたけど、
これからは誰かのために髪を使おうと思いました。




ヘアドネーションの歴史

日本でヘアドネーションが始まったのは、2009年。

JHD&C(ジャーダック)という
特定非営利活動法人をきっかけにし、
大阪を拠点に広がっていきました。

髪がなく困っている子どもたちに
無償でウイッグ作成と提供を行っており、
ここ9年で252個のウィッグを作成したとのこと。

それでもウィッグを待つ子どもは依然として230人。

もっとヘアドネーションに興味のある人が
増えるといいですね!

現在の京都では賛同サロンは約80件、
大阪ではさらに多いそうです。

髪がレシピエントに届くまで10カ月

髪を寄付したからといって、
すぐにウィッグが完成するわけではありません。

私たちが切った髪の毛は大阪から
ミャンマーに運ばれ、キューティクルを全て取られます。

その後脱色し染められ髪は、
鍋の中でモズクのように漂うように。
本当にこれが髪の毛?と思うくらい海藻に似ています・・・

そこから、職人さんが髪を1本1本ほどき、
束にできたら、次は悪い毛を除去していきます。
ここまでくるのになんと10カ月を要します。

髪の毛が長い長い旅をして
ようやく子どもたちに届くわけです。

ボランティアはあくまでボランティア

ボランティアはするにこしたことはないですが
ボランティアは義務でもなく
強制されてするものでもありません。

ついつい学校の偉い先生なんかが
ボランティアの良さについて授業すると
しなきゃいけないものなんだ感が出てしまいますが、

ボランティアはあくまでボランティア。

自主的にやりたい人が
愛を持ってやるものです。

「そんなのやりたくないけど、やれって言われたからやったんだ。」
とネガティブな考えの人から支援されても

「なんか申し訳ないなあ・・・」
「そんな文句言うくらいならしなくていいのに。」
と相手に伝わってしまいます。

お互い気持ちよく助け合える関係でいなければ意味がありません。

まとめ

いかがでしたか。
想像以上にヘアドネーションの世界は広く、
これからもどんどん広がっていくであろう可能性を秘めたプロジェクトです。

きっと、私と同じ医療従事者の方なら
「やってみたい!」と思うきっかけが
職場にあるはず。

そして毎日髪の毛をまとめる方が楽だから、
伸ばし切った髪の毛を持っているはず。

もし、長い髪をばっさり切る予定があるなら、
あなたもヘアドネーションに踏み切ってみませんか?

今回協力してくださった
リノヘアーデザインさんありがとうございます!
行ってみたい方はリノヘアーデザイン公式サイトから予約をどうぞ。

看護師記事も続々更新中!人気記事「看護師のキャリアと家庭の両立。リアルにあるこんな働き方。」も合わせてどうぞ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

日本で4年看護師をした後、エジプト在住を経てアメリカへ。ドバイ、ミズーリ州、北マリアナ諸島、ニューヨーク州の看護師免許を取得。現在はwound ostomy スペシャリストとして勤務中。看護師というパスポートを片手に見える世界をテーマにブログ更新中。